長崎県動物管理統計(1) - 犬編

先日(といってもだいぶ前)、長崎県生活衛生課のTさんから、長崎県の動物管理統計(2004~2010年度)を送っていただきました。その後、県庁生活衛生課狂犬病予防・動物愛護管理対策関係ページにに2011年度分がアップロードされたので、それらを全部まとめてみました。

表中、灰色背景は値なし、黄色背景は自動計算による値、オレンジ背景は自動計算の値といただいた資料の値とが食い違っているケースで資料に基づく値、になります。

これだけでは味も素っ気もないので、いくつかの項目について、それぞれの地区で2006年度と2011年度との間でどんな変化が出ているか、を白地図にまとめてみました(地図をクリックすると拡大します)。この記事では犬編の統計項目をご紹介します。

(1) 狂犬病予防注射接種率……飼い主さんがきちんと飼い犬を管理しているかどうかの、一つの目安となる値です。5年前より今の方が上がっている地区もあり、逆に下がっている地区もあり。県央の上がり方が目を引きます。離島は低いかと思いきや、上五島は群を抜いて高い値だったり。

予防注射接種率

 

(2) 捕獲犬頭数……主に飼い主さんが不注意で逃がしてしまった=管理が不十分だった犬の数ということになります。対馬をのぞくすべての地区で減少しています。

捕獲犬頭数

 

(3) 捕獲犬返還率……保健所にいったん収容された犬が無事飼い主さんのもとに戻れた割合です。飼い主さんと飼い犬の絆の強さをはかることができると言えるでしょう。概して都市部で高く、長崎・佐世保が頭一つ抜けています。県央・県北の値がぐっと上がってきているのも見逃せないですね。

捕獲犬返還率

 

(4) 全収容犬返還・譲渡率……さるねこ父がずっと注目している値です。保健所に収容された犬(迷子の捕獲犬、持ち込み犬、負傷収容犬のすべて)が、返還や譲渡によって再び外に出ることができた割合を示します。この値が上がってくる理由は、(a) 飼い主さんへの啓発が功を奏してちゃんと迷子になった犬を探してくれること(&行政やアニマル・ボランティアが積極的に呼びかけをはかること)、(b) 行政やアニマル・ボランティアが中心となって譲渡に力を入れること、の2つが主に考えられます。2011年の長崎市の82.5%は、立派な数字だと思います。

全収容犬返還・譲渡率

 

……とまあ、こんな感じです。もっといろいろ数字をいじってみたい方は、Excel書類をダウンロードしてみてください。(2) - 猫編に続きます。

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