こちらも遅ればせながら、日曜日にあった譲渡会報告です。
大型商業施設から歩いてきたひとには、こんなふうに目に留まることになります。
この日は、都合で動物管理センター収容犬の参加がありませんでしたので、比較的こじんまりとした譲渡会でした。まずは、猫の会ブースから。
どんぐりさん預かりのフジコちゃん(クロ・9ヶ月くらい?)。FIV(いわゆる猫エイズウィルス)のキャリアです。
ほんとうは、喉元に白い毛が生えていてチャームポイントになっているのですが、残念ながら首輪とリードで隠れてしまいます。ので、どんぐりさんのブログから画像を1枚お借りします。
「メインはそっち?」坂の途中で猫日記(2011-03-01)
フジコちゃん:……なんですか?
さるねこ父:叫んだら気が済んだ?
FIVキャリアについては、以前にも一度「ワクチン」の話で書いたことがありますが、「キャリアであるからといってすぐに、余命がいくばくもない、ってことではありません」。
「キャリア」というのは、体内にそのウィルスがもう入っている、ということですが、そのウィルスが宿主(この場合はフジコちゃん)のからだに悪さをするまでには、ある程度時間がかかります。FIVが「猫免疫不全ウィルス」という本名を持つのでわかるように、体力が落ちたときなどにそのウィルスが活性化して「免疫力を低下させる」ことでさまざまな症状(慢性の口内炎・皮膚炎や下痢などに始まり、徐々に皮膚癌やリンパ球癌などへ進行します)を起こします。逆に言えば、体力を落とすようなこと(病気にかかるとか)や、ストレスをかけるようなことをしなければ、FIVウィルスの活性化まで至らず、運がよければ天寿を全うできることもそう稀ではありません。
もちろん、咬み傷などで唾液・血液・体液感染しますので、FIV陽性のねことFIV陰性のねこを一緒にして飼うことには、リスクが伴います。原則隔離になります(別々の部屋で過ごさせて、会わせないようにする)。既に先住ねこがいる場合などには、十分な注意とケアが必要になります。
一方、フジコちゃんを単独で飼う場合には、そこまでシビアに考える必要はなく、「適正飼養ガイドライン」に沿って適切に──適当に、ではありません──飼うことで、フジコちゃんも飼い主さんも幸せに最後まで暮らすことは十分可能です。
その点を十分にご理解してくださる方、フジコちゃんへのお問い合わせは長崎猫の会.さんのフォームからお送りください。
ぐりさん保護ねこのぼたんちゃん(クロ・6ヶ月)。フジコちゃんと同じく黒猫さんなので、写真には苦労します。
(これは2011/1/30宝町公園譲渡会のときのぼたんちゃん)
(これも1/30のぼたんちゃん、ぐりさんに抱っこされてます)
ぼたんちゃんへのお問い合わせは、『いつでも里親募集中』に登録されているぼたんちゃんのページの一番下から、メールアドレスをお送りいただければ、折り返し連絡先メールアドレスをお知らせいたします。
長崎市内中心部の居酒屋さんで世話をされていたねこたちが、居酒屋さんの閉店とともに居場所を失ったため、その子たちの里親探しを引き受けられた Iさんのところのモモちゃん(11ヶ月・パステル三毛)。ウィルス検査・検便・家猫修行済みです。
動画もちょこっと撮ってみました。
FreeVideoCoding.com
居酒屋さん閉店による里親さん探しをしているねこは、モモちゃんを含めて全部で5匹だそうです。I さんからデータをいただいたので、こちらに転載します。
居酒屋さんが昨年末に閉店し、母猫と4匹の子が行き場を失いました。今は閉店した居酒屋近くの廃材の下が寝床ですが、春にはその場所一帯の取り壊し工事が始まります。完全室内飼いで終生飼養をしてくださる里親さんを探しています。
- 銀子ママ(3歳くらい)……美人でおしとやかな小柄な成猫さん
- 太郎お兄ちゃん(2010年4月生まれ)……がっしりタイプで見た目より体重5kg
- 妹のチビちゃん(2010年4月生まれ)……兄弟の中で一番の小柄
- 妹のモモちゃん(2010年4月生まれ)……ウィルス検査・検便・家猫修行済み
- 姉のちーちゃん(2010年4月生まれ)……兄弟で一番気が強いメタボ
この4匹にこのお母さんだとすると、お父さん猫はキジかキジしろ柄でしょうね、たぶん。保護主の I さんには、さるねこ父から取り次ぎますので、ご連絡ください。
引き続き、長崎 Life of Animal さん保護いぬ・ねこの後編です。
No response to “譲渡会報告(2/27宝町公園・猫の会+Life of Animal-前編)”
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