KTN(テレビ長崎)のローカルニュースで取り上げていただいたときにも流れましたので、場所は伏せないことにしますが、長崎市唐八景公園で長崎県動物愛護推進協議会長崎支部のボランティア委員呼びかけによる「遺棄防止パトロール」が行なわれました。先日来何度か記事にしている「飼えないからって、捨てないで」キャンペーンの一環です。
参加者は、長崎猫の会.よりとらきちさん・カエデさん・どんぐりさん・Tさん、長崎 Life of Animal より愛ぽんさん・おしゅんさん・そらさんとあとお二方(お名前存じ上げなくてすみません)、チームねこばかSさん夫妻、ながさき町ねこクラブNさん、ダイヤランド地域ねこ活動グループOさん夫妻、さるねこ父でボランティア15名、長崎市動物管理センターA所長とH獣医、長崎県生活衛生課T主任技師で行政担当者3名、取材に来て下さったKTNの川波さんと撮影スタッフの方2名の計3名、合わせて21名でした。
あいにくの雨模様で、公園利用者へのちらし配りのようなことはまったく期待できず、もっぱら唐八景公園にいる公園ねこたちの現状把握と、公園周辺の清掃とを兼ねて、ぞろぞろと21名が唐八景公園を「パトロール」しました。ボランティアスタッフと行政スタッフは、そろいのゼッケンを身につけています。
あらためて見ると不思議な絵柄ですが、報道されたニュース影像では、そのへんが実にうまく編集されていて、ちょっとびっくりしました。
さすがに子ねこの入ったダンボールがぽんと捨てられているような場面には遭遇せずにホッとしましたが(もしそれに出会ってしまったら大変でした)、過去にそうして捨てられたのであろうねこたち(およびその子孫)の現状はけっこうブルーにさせられるものでした。1日にひとりで下見に行ったときの記事をこちらに載せていますが、皮膚病・眼病など健康状態はかなり悪いです。出産間近のメスねこも複数。今回のパトロールの記事は長崎 Life of Animal さん・ねこ会議さん=チームねこばかSさん、どんぐりさんが既に載せていらっしゃいますので、そちらの記事もご覧下さい。
1日の下見記事にも書きましたし、KTNのニュースのインタビューでもつたないしゃべりで答えましたが、ほぼ間違いなくひとによって捨てられたこのねこたちは、それでもやっぱりひとの手にすがってどうにかこうにか生きています。ノラであるにもかかわらず簡単にひとになでられることを許し、聞き慣れた餌やりさんのエンジン音が聞こえるだけでわらわらと集まってくるのです。
遭遇した餌やりさんは、別になんの悪気のあるひとでもありませんでしたし、わたしたちに「餌やりは禁止です」という資格なんてあるはずもないですが、避妊去勢手術が伴わない環境下では、気まぐれに餌をまくことで中途半端にねこは増え、結局いつも必要最低限かそれ以下の栄養しか摂れずに短い一生を終えることになります。
行政やボランティアが集まって、この公園のねこたちに不妊化手術を施すことは不可能ではありません。餌やりさんとも連携して、気まぐれではない程度の餌を確保することもできるかもしれない。でもそれは実は場当たり的な対症療法に過ぎず、「そこに誰かがまた子ねこを捨てたら、それだけで水泡に帰す」のです。いたちごっこにすらなりません。
公園の下の入口脇には立派な石碑が建っていますが、その右脇にあるほんの申しわけ程度の立札(上の写真の青矢印)にこう書いてあります。
お願い
犬やネコを捨てないで下さい。
長崎市公園管理者
いったいどれだけのひとがそれを見て捨てるのをやめるのか、ちょっと想像できませんが、たとえば市の公園管理の部署の方と折衝して、これを「飼えないからって、捨てないで」ポスターに替えてもらい、枚数も増やしたりすることで、少しでも抑止力を高められないかなあ、なんてことを考えています。
浜の町でちらし配り、なんてのも、悪くないかもしれません。でも、ちらしって必ずそのへんに捨てられてごみになるんですよね……。
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