長崎・佐世保・諫早・大村の譲渡会等情報-063

【譲渡会に参加して里親さま探しをしたいと考えていらっしゃる方へ】
譲渡会の飛び入り参加はできませんので、必ず遅くとも前日までに主催者の方に連絡してください。また「譲渡会持ち物リスト」をおまけに付けています。参加されるときの参考にされてください。よりくわしくはこちらの記事を

また、これらの情報をどういう基準で掲載しているのかについてお問い合わせをいただくことがあります。この点についてはこちらの記事をご覧下さい

検索でこのページにたどり着いた方へ:このページの情報が古いものである場合は、こちらから最新情報へお回りください


下記の主催者さんについては情報が入り次第追記いたします。
長崎はっぴーあにまるさん
長崎猫倶楽部さん
 
関連リンク:
長崎市動物管理センター[収容犬情報]
長崎県動物愛護情報ネットワーク[譲渡犬情報][譲渡猫情報]
長崎県地域猫活動連絡協議会


譲渡会で一般的に必要なもの
(◎=必須、☆=できるだけあるとよい、△=あれば便利、▼=必要に応じて)
☆展示用ラビットケージ(例1=600サイズぐらいが適当、例2
◎首輪、リード類(万一の脱走防止のために必須です) 
◎ペットシーツ(あればワイドサイズの方が便利)
◎水&水飲み皿 
☆ごはん&ごはん皿
▼ごほうび的なフード(使いかけをキープするならラップやタッパなども)
☆適当な大きさの箱(100均など)+トイレ砂(譲渡会ではトイレを使わない子の方が多いですが、念のため)
◎ねこじゃらしなど、普段から使っているおもちゃ(ふだんは腕白・おてんばでも、譲渡会では思いのほか固まります。おもちゃで気を引けるように)
◎ビニール袋&レジ袋
◎古新聞紙
△セロテープ&はさみ
△ガムテープ
◎タオル(何枚か)
△バスタオル
☆トイレットペーパー、キッチンペーパー
☆ウェットティッシュ 
☆消毒殺菌剤(バイオウィルクリア白十字清浄綿消毒用エタノールエタノールジェルなど)
△ねこ用爪切り 
◎連絡先として希望者さまに渡せるカード(名刺や、子ねこの写真をプリントしたものの裏に電話番号を書いたものなど)
☆ふだんのようすを写した写真・かわいい写真(譲渡会では普段と違ったふるまいをしますので、少しでも素の状態を知ってもらうために) 
▼子ねこの特徴などを書いたチラシなど
▼譲渡にあたってのお願いをまとめた資料など
▼カメラ(バッテリの充電も忘れずに)
☆筆記用具
▼人間のごはんやおやつ、ドリンク類(けっこう長丁場です、栄養補給を)

長崎県動物管理統計(2) - 猫編

(1) - 犬編から続きます。

(5) 引取猫頭数……保健所に持ち込まれた猫の頭数です。2006年度から2011年度の5年間でほぼ半減しており、特に県央・佐世保の減少率が目立ちます。対馬は増えていますが、そもそも頭数が少ないので増減率はあまり意味がないかもしれません。2010年度から、長崎県内全域で犬猫(飼い主のいるもの)の引取りが有料化(成体1匹2,000円、幼体10匹ごとに2,000円)されたことも、頭数が減少したひとつの要因だと思われます。

引取猫頭数

 

(6) 譲渡猫頭数……保健所から譲渡された猫の頭数です。まあ、悲しくなるくらい上の持ち込み数に比べると少ないです。なお、2006年度の統計には、明確に「譲渡数」の記載がありませんので、「持ち込み数」から「殺処分数」を引いた値を推定値として掲げています。そもそも2006年度推定値にはほとんどの地区で0が並びます(五島の2匹も譲渡として推定してよいかどうか不明)から、項目自体が立たなかったのも無理はないですね。毎年の数が一桁二桁で年度による変動も大きいので、2006~11年度の6年間の合計(推定値含む)も添えておきます。

譲渡猫頭数

 

(7) 全収容猫返還・譲渡率……犬に比べると軒並み1ケタ小さくなります。2006年度に「再び外に出られた」猫は200匹に1匹、2011年度になっても40匹に1匹です。せめて犬並みの返還譲渡率まで上げるには、譲渡を1ケタ増やすか、持ち込みを1ケタ減らすか、どちらかになりますが、さるねこ父は(以前から書いているように)後者が重要だと考えています。

全収容猫返還・譲渡率

 

(8) 保健所管内人口……年度中央の10月1日現在の推計人口を計算してみました。なお、2010年3月31日に、県北保健所管内の江迎町・鹿町町が佐世保市に合併して佐世保保健所管内に移っています。江迎町・鹿町町の人口は、2006年では県北に、2011年では佐世保に含めています。

保健所管内人口

 

(9) 人口千人あたりの犬猫全処分数……負傷収容分や収容中死亡も含めた全ての「出られなかった犬猫の数」を人口1,000人あたりで計算しています。県央と佐世保でめざましく数値が下がり、その分県南の数値が目立つようになっています。長崎(市)はこうしてみるとまだまだ下げられる余地があるはずですし、その鍵は動物管理センターに持ち込まれる子猫の数を減らすことに尽きると思います。

千人あたり全処分数


ちなみに、この2011年の長崎県の人口千人あたり全処分数「4.48」というのは、おそらく全国ワースト3に入っているはずです。まだ環境省の方に2011年度分のデータが上がっていないので、2010年度分の値を下にまとめてみましたが、このときはワースト3です。

1 高知県 6.92
2 沖縄県 5.85
3 長崎県 5.13
4 徳島県 4.51
5 香川県 4.23
6 愛媛県 4.18
7 山口県 4.02
8 和歌山県 3.66
9 島根県 3.56
10 佐賀県 3.44
11 広島県 3.28
12 宮崎県 3.04
13 大分県 3.00
14 鹿児島県 2.79
15 熊本県 2.73
16 鳥取県 2.72
17 福島県 2.57
18 青森県 2.42
19 宮城県 2.38
20 山形県 2.34
21 三重県 2.34
22 茨城県 2.21
23 岡山県 2.15
24 山梨県 2.05
25 群馬県 1.99
26 岩手県 1.81
27 奈良県 1.76
28 福岡県 1.76
29 福井県 1.69
30 静岡県 1.65
31 京都府 1.64
32 栃木県 1.62
33 兵庫県 1.59
34 滋賀県 1.50
35 岐阜県 1.49
36 石川県 1.35
37 愛知県 1.34
38 千葉県 1.34
39 秋田県 1.33
40 北海道 1.29
41 大阪府 1.16
42 長野県 1.14
43 富山県 1.06
44 新潟県 1.01
45 埼玉県 0.77
46 神奈川県 0.43
47 東京都 0.20

まだまだ先は長いですね。

長崎県動物管理統計(1) - 犬編

先日(といってもだいぶ前)、長崎県生活衛生課のTさんから、長崎県の動物管理統計(2004~2010年度)を送っていただきました。その後、県庁生活衛生課狂犬病予防・動物愛護管理対策関係ページにに2011年度分がアップロードされたので、それらを全部まとめてみました。

表中、灰色背景は値なし、黄色背景は自動計算による値、オレンジ背景は自動計算の値といただいた資料の値とが食い違っているケースで資料に基づく値、になります。

これだけでは味も素っ気もないので、いくつかの項目について、それぞれの地区で2006年度と2011年度との間でどんな変化が出ているか、を白地図にまとめてみました(地図をクリックすると拡大します)。この記事では犬編の統計項目をご紹介します。

(1) 狂犬病予防注射接種率……飼い主さんがきちんと飼い犬を管理しているかどうかの、一つの目安となる値です。5年前より今の方が上がっている地区もあり、逆に下がっている地区もあり。県央の上がり方が目を引きます。離島は低いかと思いきや、上五島は群を抜いて高い値だったり。

予防注射接種率

 

(2) 捕獲犬頭数……主に飼い主さんが不注意で逃がしてしまった=管理が不十分だった犬の数ということになります。対馬をのぞくすべての地区で減少しています。

捕獲犬頭数

 

(3) 捕獲犬返還率……保健所にいったん収容された犬が無事飼い主さんのもとに戻れた割合です。飼い主さんと飼い犬の絆の強さをはかることができると言えるでしょう。概して都市部で高く、長崎・佐世保が頭一つ抜けています。県央・県北の値がぐっと上がってきているのも見逃せないですね。

捕獲犬返還率

 

(4) 全収容犬返還・譲渡率……さるねこ父がずっと注目している値です。保健所に収容された犬(迷子の捕獲犬、持ち込み犬、負傷収容犬のすべて)が、返還や譲渡によって再び外に出ることができた割合を示します。この値が上がってくる理由は、(a) 飼い主さんへの啓発が功を奏してちゃんと迷子になった犬を探してくれること(&行政やアニマル・ボランティアが積極的に呼びかけをはかること)、(b) 行政やアニマル・ボランティアが中心となって譲渡に力を入れること、の2つが主に考えられます。2011年の長崎市の82.5%は、立派な数字だと思います。

全収容犬返還・譲渡率

 

……とまあ、こんな感じです。もっといろいろ数字をいじってみたい方は、Excel書類をダウンロードしてみてください。(2) - 猫編に続きます。

大分県で県主催の子ねこ譲渡会開始だそうです

珍しく新聞記事など紹介してみたいと思います。大分合同新聞のウェブサイト2012年10月20日のニュースになります。

月1回子猫の譲渡会 殺処分減へスクラム

 殺処分数がなかなか減らない猫の対策として、県は23日から月1回、子猫の譲渡会を始める。県獣医師会は、譲渡された犬と猫の不妊手術を安く実施しサポート。譲渡する人には講習会の受講を義務付ける。県などはすでに犬の譲渡会は実施しているが、行政、獣医師、動物愛護ボランティアが協力した積極的な猫への取り組みは全国的にも珍しいという。
 犬と違って登録制度などの法整備がない猫は、屋外での放し飼いや野良猫への無責任なエサやり、繁殖力の強さなどから次々と増え、地域のトラブルの元となっている。県に寄せられた苦情は2011年度は3千件を超え、殺処分数は2368件。犬の殺処分数は同年度753件で年々減少傾向にあるものの、猫は微増傾向。
 子猫(生後約2カ月~半年)の譲渡会は毎月第3火曜日に大分市小野鶴の県動物管理所で開催。適正な飼育方法を学ぶ事前講習の受講、室内飼育、家族全員の賛同などの要件を満たした人に譲る。併せて、月2回の子犬の譲渡会でも事前講習の受講を義務化。管理所内には譲渡する猫のための専用施設を新設した。
 県獣医師会は県内48カ所の動物病院で、譲渡された猫、犬に限り、譲渡日から6カ月以内であれば、通常数万円の避妊、去勢手術を一律5千円で実施。健康チェックやしつけ講習なども実施し、手厚くフォロー。動物愛護推進員らボランティアは引き続き譲渡会や講習会の支援、啓発活動などに力を入れる。
 県は、17年度までに犬、猫の殺処分数を計2600匹まで減らすことを目標としている。譲渡会のほか、猫対策のための協議会を立ち上げ、先進地を参考にしながら地域で猫と共生するモデル地区づくりなどにも取り組む。
 県獣医師会の麻生哲会長は「殺処分数を減らすとともに、飼い主のマナーアップにもつなげたい」と話している。問い合わせは県食品安全・衛生課(TEL097-506-3054)へ。

大分県食品安全・衛生課の方でもお知らせが出ています。

 

行政が主催で譲渡会を開く場合、どうしても平日開催になります。この大分県の子ねこ譲渡会は火曜日ですし、東京都区部(本所)では木曜日です。行政職員の勤務日程を考えると、土日に開催するのは、代休を確保しなければならないため、どうしても難しい。譲渡希望者への譲渡前講習会も合わせて開催することを考えると、なおさらそうなります。

一方、ボランティア主催の譲渡会は、ほとんどが土日開催です。多くのボランティアさんは平日は仕事を持っていたりしますし、集客面を考えても土日に開く方がいいです。

行政とボランティア(あるいは獣医師会)が連携して、殺処分数を減らしていくために譲渡会を開催するのが望ましいのはもちろんですし、先月改正された「動物の愛護及び管理に関する法律」第35条第4項では、行政に対して「殺処分がなくなることを⽬指して……中略……所有者がいないと推測されるもの、所有者から引取りを求められたもの⼜は所有者の発⾒ができないものについてはその飼養を希望する者を募集し、当該希望する者に譲り渡すよう努めるものとする」と新たに規定されるようになりました。が、この平日開催と土日開催のギャップを埋める方策を考えていかないと、どうしても行政とボランティアの連携は限定的になります。

長崎市では、行政=動物管理センター主催の譲渡会は、年3回しか開かれていません。7・8・10月の第3日曜です。「年3回しか」になってしまう最大の理由は、日曜開催だからです。このときは職員総出になりますので、その前後に少しずつみんなでずらして代休を取る形になります。そうなると、平日の日常業務への差し障りがまったく出ないというわけにはいかなくなる。

殺処分ではなく譲渡、という流れ自体はまことにけっこうなのですが、それを支えるマンパワーはおそらくどこの自治体も十分ではない。もちろん、ボランティアの側も年がら年中人手は足りない。協力し合えれば少しはそれを補えそうなのだけれども、なかなかその実現は一筋縄ではいかないな、と思います。

長崎・佐世保・諫早・大村の譲渡会等情報-062

【譲渡会に参加して里親さま探しをしたいと考えていらっしゃる方へ】
譲渡会の飛び入り参加はできませんので、必ず遅くとも前日までに主催者の方に連絡してください。また「譲渡会持ち物リスト」をおまけに付けています。参加されるときの参考にされてください。よりくわしくはこちらの記事を

また、これらの情報をどういう基準で掲載しているのかについてお問い合わせをいただくことがあります。この点についてはこちらの記事をご覧下さい

検索でこのページにたどり着いた方へ:このページの情報が古いものである場合は、こちらから最新情報へお回りください

長崎県央保健所サポーターズさん、長崎わんにゃん会さんでは、譲渡会当日にお手伝いをして下さる方を募集していらっしゃいます。譲渡会では、器材の設営・撤収を行なったり、来場者の方への対応をしたりと、人手が必要です。力仕事ではないので、男性でなければならないということはありませんし、来場者の方への対応も、ごく普通の犬好きさん・ねこ好きさんであれば、十分可能です。詳しくは、それぞれリンク先の記事をご覧下さい。

次回県央保健所サポーターズさんの譲渡会は10月28日(日)大村浜屋前で開催されます。

次回長崎わんにゃん会さんの譲渡会は10月20日(土)に、代表宅での保護いぬ・保護ねこお見合い会の形で開催されます。お見合いのお問い合わせ・お申し込みはこちらのフォームから


下記の主催者さんについては情報が入り次第追記いたします。
長崎県央保健所サポーターズさん 諫早眼鏡橋前譲渡会……11月の日程が未定
長崎はっぴーあにまるさん
長崎猫倶楽部さん
 
関連リンク:
長崎市動物管理センター[収容犬情報]
長崎県動物愛護情報ネットワーク[譲渡犬情報][譲渡猫情報]
長崎県地域猫活動連絡協議会


譲渡会で一般的に必要なもの
(◎=必須、☆=できるだけあるとよい、△=あれば便利、▼=必要に応じて)
☆展示用ラビットケージ(例1=600サイズぐらいが適当、例2
◎首輪、リード類(万一の脱走防止のために必須です) 
◎ペットシーツ(あればワイドサイズの方が便利)
◎水&水飲み皿 
☆ごはん&ごはん皿
▼ごほうび的なフード(使いかけをキープするならラップやタッパなども)
☆適当な大きさの箱(100均など)+トイレ砂(譲渡会ではトイレを使わない子の方が多いですが、念のため)
◎ねこじゃらしなど、普段から使っているおもちゃ(ふだんは腕白・おてんばでも、譲渡会では思いのほか固まります。おもちゃで気を引けるように)
◎ビニール袋&レジ袋
◎古新聞紙
△セロテープ&はさみ
△ガムテープ
◎タオル(何枚か)
△バスタオル
☆トイレットペーパー、キッチンペーパー
☆ウェットティッシュ 
☆消毒殺菌剤(バイオウィルクリア白十字清浄綿消毒用エタノールエタノールジェルなど)
△ねこ用爪切り 
◎連絡先として希望者さまに渡せるカード(名刺や、子ねこの写真をプリントしたものの裏に電話番号を書いたものなど)
☆ふだんのようすを写した写真・かわいい写真(譲渡会では普段と違ったふるまいをしますので、少しでも素の状態を知ってもらうために) 
▼子ねこの特徴などを書いたチラシなど
▼譲渡にあたってのお願いをまとめた資料など
▼カメラ(バッテリの充電も忘れずに)
☆筆記用具
▼人間のごはんやおやつ、ドリンク類(けっこう長丁場です、栄養補給を)

カレンダー3種

毎年9月は、さるねこ父はチャリティーカレンダーの制作(もしくはそのお手伝い)をしています。今年も、昨年同様、3つのカレンダーを作りました(具体的には、Adobe Illustrator というソフトを使って、版下データを作成して、印刷業者に入稿しました)。

 

2012-1013_commucat

長崎県地域猫活動連絡協議会のチャリティーカレンダー「ながさきの地域ねこ 2013」は、B5判(見開きB4判)でほかより一回り小さいサイズになります。収益金は、地域猫の不妊化助成をはじめ、ながさきの地域猫活動の推進のために使われます。

2012-1013_commucat_april

見開きです。写真に使われているのは、ながさき周辺の地域猫活動に取り組んでいる地域(もしくは取り組もうとされている地域)のねこたちです。各日に罫線が入って、メモが記入しやすくなっているのが特徴です。それから、毎月1つ、なにかねこに関する記念日のようなものをとりあげています。4月は13日が「ひこにゃん誕生日」ですよ。

ご購入は、協議会ネットショップより、1部1,000円(送料込み)です。


2012-1013_loa

長崎 Life of Animal さんのチャリティーカレンダーは、A4判(見開きA3判)になります。収益金は、会の活動費として、保護犬の医療・フード・消耗品と、啓発活動に使われます。

2012-1013_loa_april

見開きです。写真に使われているのは、長崎市動物管理センターに収容されていた、もしくは Life of Animal さんがレスキューに関わったいぬたちで、現在は新しい家族のもとで幸せに暮らしています。現在の写真に加えて、小さくセンター収容当時の写真も使われていますが、ぜひその両者を見比べてみてほしいと思います。全然違う表情ですよ。下半分は、当月欄の脇に前月カレンダーと翌月カレンダーが載っていることと、いぬを飼うにあたって必要な知識や心構えが吹き出しに入っていることが特徴です。正直な話、ものすごく手間がかかりました。

ご購入は、長崎 Life of Animal チャリティーショップより、1部1,000円(送料込み)です。


2012-1013_nekonokai

最後は長崎猫の会.さんの「保護猫カレンダー2013 伝える 命の物語」です。既に事前予約で5,000部以上を売り上げており、それに応じて印刷部数を決め、残り150部を10月15日(明後日月曜日ですね)21時から販売されます。ご購入は、こはる屋.から。おそらく、15日のうちに=3時間で売り切れるだろうと思います。A4判(見開きA3)1部1,000円(送料込み)です。

 

というわけで、もう一度ネットショップへのリンクを載せておきます。

ながさきのねこ・いぬのために、どうぞよろしくお願い申し上げます。

環境省統計(2009年度)……なんだかヘン?

10月9日記事で取り上げた「犬猫の収容・返還・譲渡・殺処分数と返還譲渡率」(都道府県別/都道府県・政令市・中核市別)の2009年分をまとめてみました……が、なんだか値がヘンです。

2010年度のように「返還」と「譲渡」が分けられておらず、「返還譲渡」とまとめられてしまっているのもイマイチですが、それ以上に「これ、どう考えてもおかしくない?」という数字が載っています。具体的には、札幌市と豊橋市と熊本県(熊本市を除く)の引取犬に関する数値です。そこだけ抜き出してみます。

  収容数
成熟+幼齢
返還譲渡数 殺処分数
札幌市 623 348 131
豊橋市 79 84 177
熊本県 681 1,277 3,019

札幌市の場合、収容された犬のうち144頭が返還も譲渡も殺処分もされず、抑留されたまま、ということになります。豊橋市と熊本県の場合は逆に、収容されたよりもはるかに多い数の犬が返還・譲渡・殺処分されたということになります。豊橋市は3倍以上、熊本県(熊本市を除く)に至っては6倍以上です。

年度をまたいで収容されたままの犬がいたりすることで、数頭から数十頭の誤差が出ることは不思議ではないのですが、これらのデータの誤差は大きすぎますし、前年2008年や翌年2010年のデータは、収容と返還+譲渡+殺処分がほぼイーブンに戻りますので、明らかにこの年のデータだけ狂っているということになりそうです。

ALIVEさんのデータとも突き合わせてみて、ケアレスミスのようなら、環境省に問い合わせしてみますかね……。ちなみに元データはこちらに掲載されている<3>-4-(2) 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(都道府県・政令指定都市・中核市別)です。

環境省統計(2010年度・全収容・都道府県別/県市別)

10月3日の記事の「犬猫の引取り」と昨日10月8日の記事の「負傷動物の収容」とを継ぎ合わせると、それぞれの県市別の犬猫についての全収容数・全返還数・全譲渡数・全殺処分数が出ます。それが、こちら。

全国を合わせると、犬の収容は87,119頭に対して猫の収容は174,338頭。猫は犬のほぼ2倍です。合計すると261,457頭。

ここから出て行く分について考えると、まず返還については、犬16,540頭に対して猫333頭と、圧倒的な差がつきます。そもそも猫については「迷子猫の捕獲」ということがあり得ないので「返還」される猫は極めてレアなケースになります。譲渡については、犬17,509頭に対して猫12,514頭と、こちらは犬の3分の2ほどまで追いつきます。

トータルで、出られた犬は34,049頭、率にして39.1%になります。一方猫はというと、12,847頭・7.4%。5頭に2頭出られる犬に対して、13頭に1頭しか出られないのが猫です。


そんな中で異彩を放つのは、熊本市動物愛護センターに収容された猫です。全収容数310頭に対して、出られたのは231頭・74.5%。もちろんその陰には、センターの職員さんとボランティアさんの血のにじむような努力があり、さらにそれを支える全国からの支援があります。

よく「熊本市にできるんだから、がんばればどこでもできるはずだ」という意見を耳にしますが、さるねこ父はそれには違和感を感じます。そんなに単純な話ではない。どれだけの人々が、時間と労力とお金をかけて、その状態に持っていくために奮闘しているのか。決して熊本市だけで閉じているわけではないそのシステムを、そのまま全国に波及させることはできないはずです。

ある村が、非常に独創的な村おこしをして、全国から観光客を集めているとします。小さな村の成功事例を見て、「がんばれば、どこの村でもそれができるはずだ」と考えるとしたら、それはあまりにおめでたい。全国の中で選りすぐりだからこそ全国からお客が集まるわけで、同じものが全国各地にできたら、観光客の取り合いになって共倒れです。

犬猫についても同じことです。「がんばれば、できるはず」だけでは、いずれ立ちゆかなくなります。「がんばる」ことはもちろん必要だけれども、がむしゃらにやっていればどうにかなるような、そんなオプティミスティックな現状じゃない、とさるねこ父は思います。(どうにもならない、とは思っていませんけどね。)

環境省統計(2010年度・負傷動物の収容・県市別)

10月3日の記事では「犬猫の引取り」についての全国県市別データをまとめましたが、今回はその続きです。「負傷動物の収容」に関する2010年度の県市別データになります。
前回同様、都道府県順に並べ直しています。表中「○○県」とのみあれば、その県全体の数を表わしています。一方「□□県」「××市」と並んでいたら、その「□□県」の数値は、県全体ではなく、そこから「××市」の部分を引いた数になります。

なんでこういうややこしいことになるか、というと、それには「地方分権」の話が絡んできます。もともと1950年に狂犬病予防法が施行された時点では、こうした動物の引取り・収容に関わる業務は、市町村ではなく、都道府県が管轄するものでした。ただし、
第二十五条 この法律中「都道府県」又は「都道府県知事」とあるのは、保健所法(昭和二十二年法律第百一号)第一条の規定に基く政令で定める市については、「市」又は「市長」と読み替えるものとする。但し、第八条第二項及び第三項の規定については、この限りでない。【狂犬病予防法=1950年制定当時】
とあって、保健所法(現・地域保健法)で特に定めた市については、都道府県の業務を市で行なうことになっていました。狂犬病予防法指定当時は、保健所法施行令(旧施行令)という政令によって、次の30市がそうした権限委譲をされています。
第一条 保健所法第一条の規定により市を次のように定める。
 札幌市 小樽市 函館市 仙台市 横浜市 川崎市 横須賀市 新潟市 金沢市
 岐阜市 静岡市 名古屋市 京都市 大阪市 堺市 神戸市 尼崎市 姫路市
 和歌山市 広島市 呉市 下関市 福岡市 小倉市 八幡市 大牟田市 長崎市
 佐世保市
 熊本市 鹿児島市 【保健所法施行令=1948年制定当時】
その後、北九州市(小倉市・八幡市ほか3市が合併)・浜松市・東大阪市・岡山市がこのリストに加えられました。そして、1994年7月に保健所法が地域保健法と改められたときに、保健所法施行令も地域保健法施行令と改められ、1995年4月からは次のようにそのリストが書き換わりました。
第一条 地域保健法(以下「法」という。)第五条の政令で定める市は、次のとおりとする。
 一 地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百五十二条の十九第一項の指定都市
 二 地方自治法第二百五十二条の二十二第一項の中核市
 三 小樽市、函館市、横須賀市、新潟市、金沢市、岐阜市、静岡市、浜松市、堺市、
   東大阪市、尼崎市、姫路市、和歌山市、岡山市、呉市、下関市、大牟田市、
   長崎市、佐世保市、熊本市及び鹿児島市
【地域保健法施行令=1994年12月改正】
これにより一号指定=いわゆる政令指定都市、二号指定=中核市、三号指定=その他の都市を個別に指定、ということになりました。「政令指定都市」や「中核市」というのは、要するに都道府県内で人口が多く行政力が十分高い市では、都道府県並みの仕事をしていいですよ、という制度です。
この結果、1号指定・2号指定・3号指定を受けた市については、都道府県から分離して、保健所関連の業務(たとえば畜犬登録)を行なうことになっています。「□□県」とその県に含まれる「××市」が並んでいた場合、「□□県」の数字に「××市」の数が含まれないのは、こういうことです。
ただし、3号指定の市については「動物の愛護及び管理に関する法律」については対象外となります(同法に関わる業務が移管されるのは1号指定=政令市と2号指定=中核市まで)。このため、3号指定の小樽市・八王子市・(町田市)・藤沢市・四日市市・呉市・大牟田市・佐世保市については、前回・今回で記事にした環境省統計の中には入ってきません。
じゃあ、それらの市については完全に動物管理行政は県の管轄なのかというと、佐世保市の事例を見ているかぎり、どうもそのあたりがはっきりしないようです。3号指定市が含まれる北海道・東京・神奈川・三重・広島・福岡・長崎の動物関連統計を見るときは、これらの市についてのデータが「県」に含まれているのかいないのか、常に確認する必要がありそうです。
政令によって保健所を独自に設置できる市(保健所政令市)
市名 旧施行令 3号指定 2号指定
(中核市)
1号指定
(政令市)
2010環境省統計に記載
札幌市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1972.04.01)
あり
旭川市 - - 2000.04.01 - あり
函館市 1948.04.02 1995.04.01 2005.10.01 - あり
小樽市 1948.04.02 1995.04.01 - - なし
青森市 - - 2006.10.01 - あり
盛岡市 - - 2008.04.01 - あり
仙台市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1989.04.01)
あり
秋田市 - - 1997.04.01 - あり
郡山市 - - 1997.04.01 - あり
いわき市 - - 1999.04.01 - あり
宇都宮市 - - 1996.04.01 - あり
前橋市 - - 2009.04.01 - あり
高崎市 - - 2011.04.01 - (指定前)
さいたま市 - 2002.04.01 - 2003.04.01 あり
川越市 - - 2003.04.01 - あり
千葉市 - 1988.04.01 - 1995.04.01
(1992.04.01)
あり
船橋市 - - 2003.04.01 - あり
柏市 - - 2008.04.01 - あり
八王子市 - 2007.04.01 - - なし
町田市 - 2011.04.01 - - (指定前)
横浜市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1956.09.01)
あり
川崎市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1972.04.01)
あり
相模原市 - 2000.04.01 2003.04.01 2010.04.01 あり
横須賀市 1948.04.02 1995.04.01 2001.04.01 - あり
藤沢市 - 2006.04.01 - - なし
市名 旧施行令 3号指定 2号指定
(中核市)
1号指定
(政令市)
2010環境省統計に記載
新潟市 1948.04.02 1995.04.01 1996.04.01 2007.04.01 あり
富山市 - - 1996.04.01 - あり
金沢市 1948.04.02 1995.04.01 1996.04.01 - あり
長野市 - - 1999.04.01 - あり
岐阜市 1948.04.02 1995.04.01 1996.04.01 - あり
静岡市 1948.04.02 1995.04.01 1996.04.01 2005.04.01 あり
浜松市 1974.04.01 1995.04.01 1996.04.01 2007.04.01 あり
名古屋市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1956.09.01)
あり
豊田市 - - 1998.04.01 - あり
豊橋市 - - 1999.04.01 - あり
岡崎市 - - 2003.04.01 - あり
四日市市 - 2008.04.01 - - なし
大津市 - - 2009.04.01 - あり
京都市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1956.09.01)
あり
大阪市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1956.09.01)
あり
堺市 1948.04.02 1995.04.01 1996.04.01 2006.04.01 あり
高槻市 - - 2003.04.01 - あり
東大阪市 1983.04.01 1995.04.01 2005.04.01 - あり
豊中市 - - 2012.04.01 - (指定前)
神戸市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1956.09.01)
あり
姫路市 1948.04.02 1995.04.01 1996.04.01 - あり
西宮市 - 2000.04.01 2008.04.01 - あり
尼崎市 1948.04.02 1995.04.01 2009.04.01 - あり
奈良市 - - 2002.04.01 - あり
和歌山市 1948.04.02 1995.04.01 1997.04.01 - あり
市名 旧施行令 3号指定 2号指定
(中核市)
1号指定
(政令市)
2010環境省統計に記載
岡山市 1994.04.01 1995.04.01 1996.04.01 2009.04.01 あり
倉敷市 - 2001.04.01 2002.04.01 - あり
広島市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1980.04.01)
あり
福山市 - - 1998.04.01 - あり
呉市 1948.04.02 1995.04.01 - - なし
下関市 1948.04.02 1995.04.01 2005.10.01 - あり
高松市 - - 1999.04.01 - あり
松山市 - 1998.04.01 2000.04.01 - あり
高知市 - - 1998.04.01 - あり
北九州市
 ※小倉市
 ※八幡市
1963.02.10
※1948.04.02
- - 1995.04.01
(1963.04.01)
あり
福岡市 1948.04.02 - - 1995.04.01
(1972.04.01)
あり
久留米市 - - 2008.04.01 - あり
大牟田市 1948.04.02 1995.04.01 - - なし
長崎市 1948.04.02 1995.04.01 1997.04.01 - あり
佐世保市 1948.04.02 1995.04.01 - - なし
熊本市 1948.04.02 1995.04.01 1996.04.01 2012.04.01 あり
大分市 - - 1997.04.01 - あり
宮崎市 - - 1998.04.01 - あり
鹿児島市 1948.04.02 1995.04.01 1996.04.01 - あり

長崎・佐世保・諫早・大村の譲渡会等情報-061

【譲渡会に参加して里親さま探しをしたいと考えていらっしゃる方へ】
譲渡会の飛び入り参加はできませんので、必ず遅くとも前日までに主催者の方に連絡してください。また「譲渡会持ち物リスト」をおまけに付けています。参加されるときの参考にされてください。よりくわしくはこちらの記事を

また、これらの情報をどういう基準で掲載しているのかについてお問い合わせをいただくことがあります。この点についてはこちらの記事をご覧下さい

検索でこのページにたどり着いた方へ:このページの情報が古いものである場合は、こちらから最新情報へお回りください

長崎県央保健所サポーターズさん、長崎わんにゃん会さんでは、譲渡会当日にお手伝いをして下さる方を募集していらっしゃいます。譲渡会では、器材の設営・撤収を行なったり、来場者の方への対応をしたりと、人手が必要です。力仕事ではないので、男性でなければならないということはありませんし、来場者の方への対応も、ごく普通の犬好きさん・ねこ好きさんであれば、十分可能です。詳しくは、それぞれリンク先の記事をご覧下さい。

次回県央保健所サポーターズさんの譲渡会は10月7日(日)諫早眼鏡橋前で開催されます。

次回長崎わんにゃん会さんの譲渡会は10月20日(土)に、代表宅での保護いぬ・保護ねこお見合い会の形で開催されます。お問い合わせはこちらのフォームから


  • Animal Rescue 佐世保さん主催 第16回譲渡相談会&フリーマーケット
  • R&G 長崎の保健所の命を救う会さん主催 第68回里親譲渡会
    • 2012年10月7日(日) 11:00~14:00ごろ
    • 長崎市魚の町公園(長崎市魚の町5=市民会館前)
    • 地図はこちら
    • 問い合わせ電話:080-3221-1230(浦川)
  • 長崎県央保健所サポーターズさん主催 諫早眼鏡橋前犬猫譲渡会
  • 長崎猫の会さん主催 佐世保島瀬公園譲渡会
  • 長崎県地域猫活動連絡協議会さん主催 第68回ねこ会議
  • 長崎県動物愛護推進協議会県央支部主催 犬のしつけ方教室(パピー(子犬)クラス)&犬・ねこの譲渡会
    • 2012年10月14日(日) 14:00~16:00(譲渡会は13:00~16:00)
    • 長崎県県央保健所(諫早市栄田町26-49)
    • 講師:池田純子氏(堤動物病院)
    • 講習内容:狂犬病ってどんな病気? どうやって犬を飼ったらいいの? 犬の習性に基づいたしつけ方のコツとは?
    • 参加無料・事前申込制。自分の犬を連れての参加はできません。詳細はPDFちらしをご覧下さい。
    • 地図はこちら
    • 申し込み・問い合わせ先: 0957-26-3305(県央保健所衛生課)
  • nana cafeさん主催 「セルフアロマクリーム作り・肉球ツヤツヤ♪ 一緒にママもアロマ美人」
    • 2012年10月19日(金) 14:30~15:30
    • nana cafe(長崎市城山町2-9)
    • 地図はこちら(GoogleMapへの短縮アドレス)
    • (1)ワンニャンちゃんの肉球用セルフメディカルアロマ保護クリーム:夏の痛んだ肉球をケア&秋冬の乾燥から守ろう
    • (2)エステティシャンがお伝えする塗るだけでアロマ美人:これからの季節に最適なメディカルアロマで作ったハンドクリーム
    • 講師:セラピストmaiさん
    • 参加費:2,000円+1オーダー(何か1品ご注文下さい)
    • 問い合わせ・予約申込先:TEL: 095-862-1586(nana cafe)
  • the Beach Dog さん主催 第23回わんわんウォーキング
    • 2012年10月21日(日) 11:00~ (雨天時11月4日(日)に順延)
    • テーマ「犬と一緒にヘリコプターに乗ろう!!」(詳細はこちら
    • 参加費6,500円。詳細は主催者にお問い合わせ下さい。
    • 申し込み・問い合わせ先: 090-7577-1654(藤川)
  • 長崎市動物管理センター主催 犬猫の譲渡会
    • 2012年10月21日(日) 13:00~15:00(早めに終了することがあります)
    • 長崎市動物管理センター(長崎市茂里町2-2)
    • 地図はこちら
    • 「動物管理センターで保護されている犬の譲渡会」および「子猫を譲りたい方・子猫を飼ってみたい方の譲渡会」を同時に開催いたします。縁組ができなかった子猫は飼い主に連れ帰っていただきます(センターでの引取は行ないません)。
    • 昨年度までとは開催方法が異なっています。
    • 問い合わせ先:長崎市動物管理センター(095-844-2961)
下記の主催者さんについては情報が入り次第追記いたします。
長崎県央保健所サポーターズさん 大村浜屋前譲渡会……10月の日程が未定
長崎 Life of Animal さん+長崎猫の会さん+しっぽの会さん主催 長崎譲渡会……10月28日(日)になる予定ですが場所が未定
長崎わんにゃん会さん
長崎はっぴーあにまるさん
長崎猫倶楽部さん
 
関連リンク:
長崎市動物管理センター[収容犬情報]
長崎県動物愛護情報ネットワーク[譲渡犬情報][譲渡猫情報]
長崎県地域猫活動連絡協議会


譲渡会で一般的に必要なもの
(◎=必須、☆=できるだけあるとよい、△=あれば便利、▼=必要に応じて)
☆展示用ラビットケージ(例1=600サイズぐらいが適当、例2
◎首輪、リード類(万一の脱走防止のために必須です) 
◎ペットシーツ(あればワイドサイズの方が便利)
◎水&水飲み皿 
☆ごはん&ごはん皿
▼ごほうび的なフード(使いかけをキープするならラップやタッパなども)
☆適当な大きさの箱(100均など)+トイレ砂(譲渡会ではトイレを使わない子の方が多いですが、念のため)
◎ねこじゃらしなど、普段から使っているおもちゃ(ふだんは腕白・おてんばでも、譲渡会では思いのほか固まります。おもちゃで気を引けるように)
◎ビニール袋&レジ袋
◎古新聞紙
△セロテープ&はさみ
△ガムテープ
◎タオル(何枚か)
△バスタオル
☆トイレットペーパー、キッチンペーパー
☆ウェットティッシュ 
☆消毒殺菌剤(バイオウィルクリア白十字清浄綿消毒用エタノールエタノールジェルなど)
△ねこ用爪切り 
◎連絡先として希望者さまに渡せるカード(名刺や、子ねこの写真をプリントしたものの裏に電話番号を書いたものなど)
☆ふだんのようすを写した写真・かわいい写真(譲渡会では普段と違ったふるまいをしますので、少しでも素の状態を知ってもらうために) 
▼子ねこの特徴などを書いたチラシなど
▼譲渡にあたってのお願いをまとめた資料など
▼カメラ(バッテリの充電も忘れずに)
☆筆記用具
▼人間のごはんやおやつ、ドリンク類(けっこう長丁場です、栄養補給を)

環境省統計(2010年度・犬猫の引取り・県市別)

動物行政に関する全国的な統計データは、地球生物会議ALIVEさんによる資料集『全国動物行政アンケート結果報告書』が有名ですね。1997年度(平成9年度)から毎年アンケート調査を行なわれていて、2012年10月現在、2004年度(平成16年度)から2010年度(平成22年度)分については報告書をオンラインショップで購入できます。殺処分数に関するデータはしばしばあちこちで引用されますが、それ以外にも、行政からの譲渡方法に関する項目や、行政と動物愛護団体との連携、動物愛護関連業務の予算総額などといった、幅広い内容が含まれています。

しかし、本来行政が行なっている業務内容なのだから、その元締めである中央省庁のウェブサイトなどでも、公式の数字にアクセスできるようになっているのが当然といえば当然です。動物行政であれば環境省になりますが、同省が作成している「動物愛護管理行政事務提要」の2010年度版(平成22年度版)2011年度版(平成23年度版)が、それぞれ閲覧できるようになっています。2011年度版(平成23年度版)の目次&PDFリンクはこんな感じ。いろんなデータが詰まっていて、なかなかに興味深いものです。

1 動物愛護週間
  1. 動物愛護週間行事の実施状況
  2. 動物愛護管理功労者表彰受賞者 [PDF 209KB]
 
2 条例等の現況
  1. 動物愛護管理条例
  2. 犬・猫の引取り等の業務
  3. 闘犬等取締条例 [PDF 61KB]
  4. 猫の保護(愛護)及び管理に関する要綱等の概要 [PDF 170KB]
  5. ふん害等防止条例の概要 [PDF 356KB]
 
3 統計
  1. 動物取扱業者登録状況
  2. 特定動物の飼養許可状況 [PDF 96KB]
  3. 動物による事故
  4. 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況
  5. 動物の保護及び管理に関する法律(旧法)及び動物の愛護及び管理に関する法律(平成12年12月施行)違反人員 [PDF 25KB]
  6. 犬の登録頭数等調査(全国計:昭和35年~平成22年度) [PDF 28KB]
 
4 参考資料
  1. 動物愛護推進員・協議会の設置状況 [PDF 190KB]
  2. 犬・猫の引取り等手数料及び不妊・去勢手術助成金 [PDF 210KB]
  3. 都道府県・政令指定都市・中核市動物愛護管理行政担当組織一覧 [PDF 138KB]

さて、久しぶりに長いマエフリになりましたが、今回ちょっと機会があったので、3-4-(2)の統計「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(都道府県・政令市・中核市別)平成22年度/犬・猫の引取り」という長いタイトルの統計をまじまじと見てみました。要は、どこの県・市で、何匹犬や猫が持ち込まれ/収容され、何匹が譲渡され/返還され、何匹が殺処分されたか、という統計なのですが、お役所仕事というかなんというか、非常に見づらい表になっています(上のリンク先をクリックしてみて下さい)。

その最大の原因は、都道府県順にまず数値が載せられ、その次に政令指定都市がその指定日順に、さらに中核市がその指定日順に載せられているからです。長崎の例で言えば、1ページ目に長崎県の数字が出てきて、3ページ目に今度は長崎市の数字が出てきます。1ページ目の方は北から南への都道府県順ですが、3ページ目の方は、長崎市の上は和歌山市、下は大分市・豊田市・福山市・高知市……と続いて、なんの順番だかさっぱりわからない。「あれ? じゃあ最初の長崎県の数字の中に、長崎市の数字は含まれているの? いないの?」と思うのが、普通の神経です(答えは「含まれていない」)。また、「犬・猫の引取り」の続きには、よく似た項目で「負傷動物の収容」という同じく3ページにわたる統計が載っています。これは、保健所やセンターに入ってきた経路が、持ち込みや捕獲によるものではなく、負傷動物の通報に基づく収容による分です。「結局保健所やセンターに入ってくる分には同じなのだから、なんでわざわざ表を分けるの?」と思うのが、やっぱり自然な感覚だろうと思います。

この「動物愛護管理行政事務提要」という冊子は、行政職員が自分の机の傍らに置いてその都度参照するためのもの=お役人向け資料集なので、それでいいっちゃあいいのでしょうが、市民目線で見れば、この難解な区別&並び順だけでせっかくの資料もゴミです。

というわけで、この統計――どの県・市で、犬・猫が何匹収容・譲渡・返還・処分されたか――を都道府県単位に並べ直して Excel 2010 のデータにしたものをつくり Google Drive にアップしました(2010年度・犬猫の引取り・県市別・環境省まとめ)。どなたでもダウンロード可能ですし、ダウンロードした後は普通の Excel ファイルなので、加工も容易にできると思います。

2012-1003_env_statistics

(図をクリックするとプレビュー画面が開きます。ダウンロードはメニューから。)

表中灰色の網掛けとなっている部分は、たとえば引取り数などについて、幼齢個体を成熟個体と区別せず、一括して成熟個体に含めていることを示します。同様に、濃いオリーブ色の網掛け部分は、飼い主からの引取りと所有者不明の引取りを区別せず、一括してどちらかに含めてしまっていることを示します。

このように、実は各県・市によって、統計の取り方はまちまちだったりするので、単純に縦を合計して「全国で、収容された成犬は何頭、子犬は何頭、成ねこは何頭、子ねこは何頭……」と述べるにはデータの信頼性が足りません。「全国で1年間に処分された命は、何十何万何千何百何十何頭!」という表現も、どこまで元の集計業務に信頼が置けるかを考えると、けっこう微妙だったりします。千より下の位での細かさは、実はあまり意味はないんじゃないか、とさるねこ父は個人的には思います。引取・捕獲・負傷収容、すべての経路についての殺処分数を合算した数値は、環境省の数値とALIVEさんの数値を比べると、前者は214,819頭、後者は213,607頭(いずれも2010年度)と食い違いが出ることからも、それは明らかでしょう。

それよりは、経年比較や、各年でも比較可能な部分どうしの比較から、いろいろなことを読み取る方が生産的ではないか、とさるねこ父は考えています。以前、日本地図を都道府県ごとに色分けしながら「返還・譲渡率」について考えてみたりしましたが、今回作成した Excel データなども利用しながら、また何かネタを考えてみようと思います。