その1=一般参加ねこさん編に続いて、たんぽぽちゃん特集でお送りします。Nさん保護のたんぽぽちゃん(2ヶ月・チャトラ・♀)は、3種混合ワクチン1回接種済み、レボリューション滴下済み、コクシジウム検出、FIV陽性(FelV陰性)です。現在めだって弱いところは見られませんが、里親さん探しにはちょっとハンディキャップを背負ってます。
で、のっけから何なんですが、たんぽぽちゃん、むくれています。
さるねこ父:どうしたの?
さるねこ父:うん、うん。
さるねこ父:そうだねえ。
たんぽぽちゃん:ぐれてやるでしゅ!! (だっこしてくださっているのはまおりんさん)
残念なことに、FIVの陽性反応と、コクシジウムが出てしまったたんぽぽちゃん、持ち前のかわいさでいろんな方が声をかけてくださったのですが、病気のことを説明していくと、みなさまなかなか決めきれず……まあ、しかたないですね。その子の一生を引き受けようとするときに、せっかく選ぶのであれば、できるだけ健康な子を、という気持ちもよくわかります。でも、きちんとわかってくださる方はきっと現われるとも思っています。
たんぽぽちゃんは、さるねこ父が昨年10月に保護し、今年1月に里親さまが決まったココちゃんと同じ、M町の地域ねこ現場に捨てられた子ねこです。ココちゃんも、FIV(猫エイズウィルス)陽性でした。FIVについては以前「ココちゃんの遺伝子検査とFIV(いわゆるねこエイズ)」という記事にしています。
FIV は……略……重い合併症を直接発症させたりうつらせたりする力を持つウィルスなのではありません。たとえるなら「健康を保つために必要な能力を失わせる時限爆弾」のようなものです。
さるねこ父は、きちんと観察しながら、その時に応じて適切なケアを行なっていけば、FIV キャリアのねこの天寿を全うさせることは難しくないと考えています。FIV キャリアねこを単独で飼うのであれば他ねこへの感染の心配もせずにすみますし、複数飼いをする場合でもケースバイケースで対応策はあると思います。
「ねこのちゃんとした飼い方はよく知らないから、そういうのを教わってみたいなあ」という方にとっては、たんぽぽちゃんのようなFIVキャリアのねこと暮らすことはそれほど難しいことではないと思います。いわゆる「適正飼養」の知識に基づいてしっかりとケアをすれば、FIVキャリアの子でもきっと天寿を全うさせることができます。環境省が出しているパンフレットに「めざせ! 満点飼い主」というのがありますので、ぜひご覧になってみてください。各地の保健所や動物管理センターにも置かれていると思います。
今回の譲渡会では里親さまは決まりませんでしたが、何人か気にかけてくださった方々がたんぽぽちゃんを抱っこしてくださいました。
みなさま、ありがとうございます。
たんぽぽちゃん、里親さま募集中です。こちらのフォームよりご連絡ください。
No response to “譲渡会報告(5/6湊公園・R&G-その2=たんぽぽ特集)”
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